新しくなったことをわかりやすく伝えるために

今年も年末調整の時期が近づいてきました。税理士業界は冬になると殺伐とします。
今年のわたしはそうはなりたくないですが、それもこれも今のこの時期の準備がどれだけできるか、ということが大事でしょう。

保険会社からの控除証明書などはまだ現時点で我が家にも届いていません。今はマイナポータル連携で証明書がなくても年末調整ができるようになってきています。
いわゆる繁忙期に早く仕事を終わらせるために今やれることをやっておきましょう。


※遠くから見てもわかりやすくしてあります。

 まずは毎年と同じ通知

わたしの場合は、勤務時代からそうですが、10月に年末調整のご連絡をすべてのお客様へさせていただきます。少し前までは、税務署から事業所ごとに必要と思われる数の申告書等が郵送されてきていました。
ただ、その時期はまだ先だったと記憶しています。わたしはそれを待っていては遅いと思っていましたので、事前にプリントアウトしてこの時期にお客様へお渡ししていたものです。

この数年は、データで送れるお客様にはPDFデータで、まだ紙でないとというお客様にはプリントアウトをしてお渡ししていましたが、今はすべてのお客様で紙でお渡しすることはしていません。
一番は、すべてのお客様の全従業員がデータ入力などに対応していただけるようになると良いのですが、依然紙対応は残ります。

それでも、できるだけ早くお客様から情報をお預かりできれば、その分早く年末調整も進めることができます。
今回も、例年同様皆様へ年末調整の申告書データをお渡しし、年末調整の準備を進めていただくようご連絡しました。お預かりする期限も11月中として一緒にお伝えします。

 変わったことも伝える

これも毎年のことですが、年末調整での変更点も併せてお伝えします。変更点の中でも、お客様全員に関係のあるものとそうでないものがあります。個別に対応すればたりるものや、改正の該当者がひとりもいないお客様もあるわけです。
まずは全体で関係する項目または該当する方が多いと思われる場合の項目について、すべてのお客様へお伝えします。

今回の改正であれば、生命保険料控除に関して子育て世代の税負担を軽減しようということで、控除額が改正されているという点です。基礎控除なども変更になっていますので全員に関係しますが、ここは控除額の計算式を見ていただければ、まあわかるかなと思います。控除額は変更されましたが、計算方法は今までと同じですし、申告書も大きな変化はありません。

これに対し、保険料控除申告書は記載する項目なども増えていますので、今回はここをお伝えしました。わかりにくい部分でもあると思うので、簡単な記載例も添えてご連絡します。

23歳未満の扶養親族がある場合には、一般の生命保険料控除の計算が変更になりました。それに関する記載箇所もややこしくなっていますので、こういったメモ書きを付けておきます。

さらに、その扶養親族の氏名などの情報も記載しなくてはならないので、該当する場合にはその記載もしておかなければならないことを同じようにメモ書きを付けておきます。

 手間はかかるけどミスを減らせる

こういったことをするとどうしても手間が増えます。改正を理解して、実際に自分で書いてみてメモ書きをし、それを一緒にお渡しできるように準備しておかなければなりません。そんなことまでしなくても、といわれるかもしれませんが、実際にわたしも書いてみて、「ん?どこに書くの?わかりにくいな」と感じたポイントでもあります。

ひょっとすると、わたしだけかもしれませんが、実際に経験したときの違和感やイラっとする気持ちがあったということは、わたしと同じように感じる方がいるかもしれないなと思うのです。
そして、この納税者の立場になるという感覚は大事にしなければと思っています。

別に改正項目を伝えなくてもわかるかもしれない、そのままでも問題なく年末調整が終わるかもしれません。
ただ、ひとりでもわたしと同じように、ん?と疑問に思う方がいればそれだけ出来上がるのも遅くなりますし、あとから質問が出てきたり、ときにはミスにつながることもあるでしょう。
時間もかかるひと手間ですが、料理と一緒でそのひと工夫がおいしい(終わった)という笑顔につながるのではと思って続けています。料理はほぼできませんが‥。

  • 直近の出来事
    明日からは三連休ですね。秋はイベントが多いので休む暇がありません。楽しいイベントなので良いのですが。