誰を見ているのか、向き合っているか

皆さんはいつもお客様の方を見られているかと思います。
ただ、残念なことに違う方を見られている方もいらっしゃいます。
それはちょっと違うかもな、ということがありました。


※イカとも向き合います。

 相手を見る

とある方のお話です。たくさんの時間をかけてコンテストに出場、コンテストで結果を出すことは非常に難しく、何度も挑戦した結果、ようやく受賞することができました。
当然その出場者は心から喜びました。

そして、コンテスト受賞者に対し賞状などを手渡すことになったのですが、受賞者数が多く、ひとりずつ手渡すことができないとのことで、全受賞者に対し賞状を渡すので、会場前方に集まるよう言われました。

そこからは並んで順番に賞状を受け取る様相になります。
そして、いよいよその方が賞状を受け取る順番になったとき、その係員があろうことか受賞者を見ずに、ほかの係員と話をしながら流れ作業のように賞状を渡したのです。
その方を横目で見ながら「はい」と賞状を差し出すだけ。

人としてありえない話ですが、実際にありえる話です。
受賞者数が多く、賞状を手渡す仕事が大変だったのはよくわかりますが、この係員、相手の顔も見ずに一体何を渡したのでしょうか。

わたしはこの係員のような賞状をお渡しする仕事をすることはないですが、本来、賞状を渡すというのはその方の努力とそこにかけたたくさんの時間に対して敬意を表するものなのではないでしょうか。

 顔がわかる

この係員の本来のお仕事は何をされているのか存じませんが、どんなお仕事をされているにしても自分以外の人とたくさんかかわる時間や機会があるはずです。
そんな方の顔も見ないでお仕事をされているのでしょうか。

わたしは毎月お客様とお会いしてお話しさせていただきます。経営や税金のお話が多いのは当然ですが、それ以外のこともたくさんお話しさせていただきます。
わたしがこの係員と同じようにお客様とお話をするときにその方の顔を見ないで話をしているのだとしたらお客様はどう思われるでしょうか。

わたしがお客様だったら、その方のもとを去るかもしれません。
お客様とお話しすることはその方の顔がわかっているということです。
もちろん先の係員の場合、わたしのお客様の比ではないほどの方に賞状をお渡しになったことでしょう。
でもそれぞれ賞状を受け取った方の顔はわかったでしょうか。一回限りで覚えていなかったとしても。

 真摯に向き合っているか

わたしはひとりで仕事をしているので組織のようにたくさんのお客様とお付き合いさせていただいているわけではありません。
「だからすべてのお客様の顔が見れるんでしょ、こっちは多すぎるからムリだよ」と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしはお客様の顔が見えるように仕事がしたいのです。

拡大して、たくさん仕事をして、従業員を雇用して育てて仕事を覚えてもらって、という考え方の方とは根本的にお客様との向き合い方が違うので仕方がありません。
どちらも間違いではないと思います。
ただ、ひとりで仕事をすることを選んだのは、お客様の顔が埋もれてしまうのはイヤだと思ったこともあるのです。

ひとりですべてをやっていくのは大変です。ラクではありません。でも、請求書ひとつを送らせていただくときもやはりそのお客様の顔が浮かぶのです。
小規模で仕事をしているわたしに、別に誰にも何も言いませんが、こうやって向き合うことがわたしのスタンスです。

  • 直近の出来事
    子どもが挑戦しているスポーツに付き合いました。とはいえ、観戦だけですが体力がなくて見るのも大変です。